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ソラマメブログ › Los juguetes de sueño › dairy › SLでの価格について考える

2008年05月11日

SLでの価格について考える


先週末、めずらしく12時前にINでたので、ZUMAのバーに行きました。

そのバーで初めて(じゃないかもしれませんが)お会いしたコメットさんという方が、
「おのんさんは、そのカクテルに値段をつけないのですか?」
というところから、芸術作品、美術品の価格と転売についての話になりました。

(バーのスタッフであるのんちゃんのカクテルは、どれもすばらしい作品なのですが、すべてFreeなんですね。
※5/17訂正:Freeではなく、バー限定で提供しているサービス、です。

おもにRLでの芸術品の価格についての話でしたが、SLではどうなのか?というところに突っ込む前に閉店時間となり、そこはお聞きできませんでしたが。

RLでは、「オリジナルである、限定されている」という前提のもと、価格がきまったり転売されていくものですが、SLだと「コピーではなくそのオブジェクトを売る」としたところで、それのコピーが存在しないとは言い切れない、だからそこはクリエイターが信頼されるしかない、とのことでした。

こめっとさんによれば、SLの絵画で、2,000LD程度で取引されているものがあるそうです。
探せばもっと高額のものもあるのでしょうか?


私はSLでのアイテムの値段について、適正であるべきだと漠然と思っていました。
よく『日本人コミュニティではアイテムの価格が(先行して発展している欧米に比べ)安い』という話を耳にします。
確かに衣装、アクセサリーなど、出来は良くて価格が安いものが目立っている印象があります。

SLでのオブジェクトは、lslによるスクリプト以外は、テクスチャ、プリムといった『絵画、造形物』で構成されており、ほぼ芸術品であると言えます。
その評価(価格)が低いことは、『日本人は個人の芸術、美術品に対しての評価が低い』から来ているのではないかと。
その反面、個人の評価ではなく何かの権力(団体など)による評価、ブランド化に弱く、「このブランドが良い」と定着すれば高いものでも売れる、という傾向があります。

価格を上げるためには、ブランドを定着させればよいのでしょうか。
数は売れなくても良いから、プライドをもって適正な価格をつければよいのでしょうか。

正解はないと思います。
ただSL内で体験しているのは、
・ショップをオープン
 このときは結構安い値段
・売れてくる
 支店を増やす
・価格改定
 周り(ショップのオーナー)から、「もっと値段を上げるべきだ」といわれる。
という流れを見ております。

RLにおける価格も、簡単に決まっているわけではありません。
SLでは、「原材料費がほとんどかからない」「一度作ってしまえば、コピーは無料」という部分が、さらに価格決定を困難にしています。

っと、この辺まで考えて、知恵熱が出てきましたので辞めます。
落ちはありません^^;

 

写真はコメットさんの九龍のお店。
木のオブジェクトと、そのSSを販売していました。
まっすぐには伸びれない、のた打ち回った枝が印象的です。


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この記事へのコメント
はじめまして
いつも気にしてる問題なので、コメントしたくなりました^^

SLでのビジネスを考えている人と話をする機会があるのですが、SLの経済をRLと同じように考えている人が多いようです
でも、決定的に違うんです
SLでは食ってく必要がないんです
遊びで物を作って配布してるわけだから、適正価格なんてどうでもいいんです
高い値段でほとんど売れないより、無料で広く配布された方がうれしい、と思う人もいるでしょう

もちろんこれはクリエータの意識のあり方次第な訳で、日本人の意識が欧米に比べて低いって片付けるのは簡単でしょう

食ってく必要のない世界で普通の経済を当てはめようとするのは無茶な気がしてるんです
別に経済について詳しいわけじゃないのですが(というよりほとんど素人です^^;)、SLの経済はSLで閉じているわけではなく、RLとの繋がりを視点に入れないと、ビジネスでは失敗するのではないかな、と常々思っています

なんか、横やりを入れただけのようなコメントになってしまってすいません^^;;
Posted by 匿名希望 at 2008年05月13日 15:28
>匿名希望さん(以下匿さん)
この支離滅裂な記事にコメントありがとうございます^^;

匿さんは、「SLでの収入をRLに繋げる=儲けることを考えた商品の価格」について考えてらっしゃると思いますので、まずその前提でコメントいたします。

おっしゃるとおりSLでの収入で操作している人は飯を食う必要はなく、またSLはRLという世界が必ずついてくる前提ですので、SL内でのキャッシュフローで完結していない、常に足りないキャッシュはRLから振ってくる、ことから、RLの経済観念が通用しないことは、まったくその通りだと思っています。


で、私が考えてみたいのは、「食っていく必要のない」「生きていくための収入はRLで稼げばよいので、遊びの」SLでの収入・売り上げの価値観は、個々人の満足度といいますか、「自分の作った商品が価値があるものと評価してもらった」という満足感が決めるものだと思っています。
自分が苦労して作った商品が、高値で取引されることに満足感を見出す方は多いのではないでしょうか。
それで私が上に書いている「適正な価格」とは、個人差はあるが「その商品が価値があると認め、他人に買われることで作った人が満足する価格」と考えています。

そういう観点では、いかがでしょうか。またコメントいただけるとうれしいです^^
Posted by suenosueno at 2008年05月13日 19:33
こんにちは、とても興味深い記事でしたので書き込みをさせて頂きます。

価格は「販売者が儲けるためにつけるもの」だけではなく、その物品の価値を正しく設定する、いわばSLの世界を構成する要素のひとつだと思います。

suenoさんが仰る通り、SLではものを作っても精精「アップロード」「アイデア・デザイン・プログラムのための労力」くらいしか費用がかかりませんよね。(と言いましても、特に後者には「くらいしか」と片付け難い労力がかかることも少なくないですが;)
原材料費・在庫を持つリスクもほとんどないということで、SLで価格はクリエイターが自分の価値観で決めている状況です。

海外と日本の大きく違うところは、海外の方がより強くSLにリアルを感じている(または求めている)という点ではないでしょうか。
SLでの商売をRLのビジネスと同じように受け止め、真剣に取り組んでいる人間が多いように感じます。
商品の出来栄えで価格を設定していることもあれば、リアルの価値観を取り入れた価格設定(大型家具が凝った小物より値段が高いことがある、など)も見受けられます。
そして買い物をする側にも、ロールプレイを楽しむ考えが根底にあるため、適正な価格が付いていればそれを支払って商品を得ていきます。
・・・日本では少しでも高い値段をつければ売れにくくなりますから、このような価値観は今後も根付きにくいのではないかと思います;

勿論あくまでもゲームなのですから、遊びとしてSLを楽しむことは悪いことではありませんよね。
ですが、ゲームであれば「バランス」が大切になってきます。
例えばSLが、どんなアイテムも全て無料で手に入るゲームだったらどうでしょう。
「好きなものが手に入って嬉しい」と感じる人が多いと思います。
けれどそれによって「L$を稼ぐ」「買い物を楽しむ」「物作りをしてお店を経営する」という楽しみが大部分味気ないものに変わってしまうのではないでしょうか。
キャンプによって人が集まることが無くなります。
安くて良いものを探して情報交換、交流する機会が減ります。
トップクラスのクリエイター以外は物が売れなくなり、大部分の店が閉じることになります。(基本、販売には場所を確保する費用もかかりますので、それが維持できなければショップは経営できません)
トップクラスのクリエイター数なんてほんの一握りです。その数人が飽きてSLを去れば新商品が増えなくなりますし、一人が物をつくれる速度も限界がありますから、なかなか新しいものが発売されなくなるかも・・・。
・・・極端ですが、「もしも」があれば想像に難くない未来ではないかと思います。

はたから見れば「下手で売れないのだから仕方無い」「ひがんでないでトップクラスの商品が作れるように腕を磨け」と思うのかも知れません。
でも、上の人間が自らの価値を極端に低く(例えば10段階評価のうちの1とか)設定してしまうと、それより下の人間がどれほど頑張っても0より高く評価されることがなくなってしまう、という仕組みは誰でも理解できると思います。

ですから、suenoさんの仰った「創作品について適正な価値を設定する」ということは、思いの外このゲームにとって大切なことではないかと自分は思いました。

skin業界でちょうど今、価格破壊が起きていますよね。
これも技術革新(?)と思えば悪いことではないと思いますが、苦労して独自のテクスチャを開発し活動しているskin屋にとっては、技術の安売りは迷惑な話かも知れません。
価格が下がることでブランドの価値自体も下がりますから、今まで高級skinを利用していた客も、持っていたskinの価値が下がってしまったことになりますし・・・(誰でも気軽に身につけられる大衆向けブランドになってしまったり、とか)

日本で特によく見かける価格破壊、公正取引委員会がSLにあったら真っ先に取り締まられちゃいそうですね(笑)
独占禁止法にひっかかりそう・・・。

カクテルなど、カフェで見かける食べ物はどこでも無料配布が基本として定着していますが、自分はこういったものにも価格が付いていればよりリアルで楽しいのに、と感じることがあります。
少し高い価格を払うと豪華な飲み物が出てきたりとか、高い価格を払ったらどんな素敵なアイテムが出てくるのかというドキドキワクワク感がありますよね。

みんながみんな同じ価値観だとは思いませんが、一部にそんな風にリアルさを求めている人間もいるんだなと思って聞き流してください。

長々と勝手な意見ばかり書いてすみません;
写真拝見しましたけど、素敵なカクテルですね。
これくらいクオリティが高ければ、カフェで使う飲み物を販売する商売とか、始められそうな気がします^^
Posted by deleteddeleted at 2008年05月16日 13:51
>deletedさん
コメントありがとうございます^^
本記事より長い(w)深い内容を興味深く読ませていただきました。
このすっきりと整理された、それでいて楽しく読める内容をコメントにとどめておくのはあまりにも惜しいので、これは編集して別記事にさせていただきます。

>素適なカクテル
ononさんのカクテルですね^^
それが”無料”だったのが、この話のきっかけなんです^^
Posted by suenosueno at 2008年05月16日 15:58
衝撃のコメントでした。
皆さんの受け止め方、考え、みな深くて、同感の部分も多く、自分もクリエイターの駆け出しとして、
とても参考になる意見でした。

 ありがとうございました。
Posted by ゆす at 2008年05月16日 21:51
>ゆすさん
ソラマメブログも見ていただいてありがとう!^^
しかもよりによってこんな長い文章を読んでくれて、ほんとうにありがとうございます。

次の記事に書いてるけど、適正な価格をつけるのは、ある程度売れてきたクリエイターからでいいと思います。最初はそんなこと考えず、料金はいくらでもいいからヒトに買ってもらう喜びを味わいたいなぁw
Posted by suenosueno at 2008年05月16日 22:06
Redgrave店内各所に大きく掲示されて、彼らにとって事態は深刻なのでしょう。

--- 英文和訳の始まり----
重要!
サードパーティーが売り込む違法コピーを、
どうか買わないで下さい。
   -----------------------------

ご協力が無い場合、私のハードワークから金を稼いでいる泥棒を助けることになります。

(訳注:この段落は、最近パネルに追加された文です。)
私どもから盗んだ破損品を売り込まれた場合、あるいは盗品が置かれている場所をお見かけの場合、私またはDean ASHBYまでご一報下さい。

私たちは、あなたのご支援・ご協力が必要です!

あなたの誠意を信じて
EMILIA REDGRAVE & DEAN ASHBY
--- 英文和訳の終わり----


この赤地に白文字のパネルを見ていると、果たしてSL日本人のいかほどが、このような訴えを堂々と起こすだろうかと、考え込んでしまいます。
実は、私がソラマメ(SL日本標準ブログ)に書かないできた理由、ご紹介を頂きながらコメントが大幅に遅れた理由も、そこにあります。

p.s.Kowloonのギャラリーは、6/13終了閉鎖しました。
Posted by comet/コメット at 2008年06月22日 10:46
>cometさん
コメントありがとうざいます。
REDGRAVEの注意勧告は、SL内で横行しているコピー商品、おそらくはコピーBOTによるコピー商品に対してのものだと思います。
違法コピー商品に対して訴え、対処ができるかというと、私はいままでにHappy DispatchさんのGangsta AO(違法コピーでNinja AOとしてフリーで出回っている)に対しての訴えを見たことがあります。
日本人であることとどの程度関係があるのかは不明ですが、日本人はあまり権利を主張、確保しないのでしょうかね?^^;
Posted by suenosueno at 2008年06月22日 23:50
「SLでは食っていく必要が無い」なんて、簡単に言えるところは、まさに生活圏・生存権の否定でしょうね。
SLに実時間を投じて、知的作業を重ねる間に、その人の脳は大量のカロリーを消費している。食ってかなきゃならないんです。

そういう人は、inworldに生きる気が無いか、消耗品としてこの世界を解釈しているんでしょう。
最初から知的労働について、語る資格を欠いていたと思います。
Posted by comet/コメット at 2008年06月23日 05:06
>cometさん
うーん、今までに聞いたことがない論点なので、ちゃんとずれなく返事ができる自信がありませんが、
inWorldでの「生活圏・生存権」というのは、inWorldで人の生活を完結できるという考え方でしょうか?
inWorldに生きる=inWorldでの収入でRLにいる人の体を維持する、ということを指しているのかがよく分かっておりません。
ただ、cometさんが、"SLについて”のみではなく、"デジタルワールドでの知的生産全般”について語られており、その価値についておっしゃられていることは分かりました。
「消耗品としてこの世界を解釈している」のではなく、この世界では大量のアイディア、感情という目に見えないものが生産されていると考えています。
Posted by sueno at 2008年06月23日 21:14
>この世界では大量のアイディア、感情という目に見えないものが生産されている

目に見えない感情だから、金を払わずに済みそうだし、大量にあるんだから、ちょっとぐらいくすねたって良いし、それは消耗品と言うことです。どうせ大量にあるんでしょうから。

もともとパソコンのソフトウェア自体が、コピーは罪悪、労働には対価を払わなきゃならないと認知されて、半世代も経ってないでしょ?
パソコンを仕事に使おうとする発想自体が、訳の分からん遊びを仕事場に持ち込む変な奴、とみなされていた時代があったことを、パイオニア世代の方々からは、よく耳にします。
Posted by comet/コメット at 2008年06月24日 01:03
>at 2008年05月13日 15:28
私も、特定個人を批判したくないので、指名しませんでしたが、

「SLでは食ってく必要がないんです
遊びで物を作って配布して」
と言うことであれば、論理はinworldに完結して、そこは世界を作り操作している生身の人間の空腹は、欠落します。

「SLの経済はSLで閉じているわけではなく、RLとの繋がりを視点に入れないと」
と言うことであれば、世界を作っている人々の空腹を視野に入れることになります。

>inWorldに生きる=inWorldでの収入でRLにいる人の体を維持する
それが、Redgraveの勧告文を引用した理由です。

「遊びで物を作って、配布して」とは、真っ赤なプロフェッショナリティの否定であり、それがソラマメ大勢であることも現実であり、だから私は書き込まない・関わらずにいることが、賢明であったはずです。

誰でも、作品が売れれば嬉しいし、高く売れた方が嬉しい。
「私は、遊びだから売らなくても・無料で」「楽しければ良いから5L$」と言っている人が、思いがけず売れたとき、嬉しさに胸がいっぱいになる、その時「遊びだから」という言葉の欺瞞が証されます。
誰でも売れたい、その意味で、作者にアマチュアとプロの区別は無い。
Posted by comet/コメット at 2008年06月24日 01:05
>cometさん
「目に見えない感情だから、金を払わずに済みそうだし、大量にあるんだから、ちょっとぐらいくすねたって良いし、それは消耗品と言うことです。どうせ大量にあるんでしょうから。」
の部分が、cometさん自身がそう考えているのか、それとも批判しているのかがよく分かりませんでしたが、批判されていると捉えてコメントします。

目に見えないものという意味では、デジタルデータ、(コンピュータのソフトウェア含む)と、アイディア、感情は似ている部分があり、それに対して対価を支払うことは、自分の周りを考えてもまだ認識されていないと思います。

あと、違ったら申し訳ないのですが、cometさんの書かれている「消耗品」という言葉には、悪いものというニュアンスが入っていますでしょうか?
私は、人が生きていくためにはかならず物を摂取、消耗していくことが必要だと考えており、日々消耗されるものは大切だと考えています。
Posted by sueno at 2008年06月24日 11:14
>cometさん
「誰でも売れたい、その意味で、作者にアマチュアとプロの区別は無い。」
はその通りだと思います。
照れ隠しなのか、売れないときの言い訳なのだと思いますが、、「売れなくていい」とか「遊びだから」は、本音かどうか分からないので、もう少し踏み込んで考えてみたいものです^^
Posted by sueno at 2008年06月24日 11:22
消耗品の最たる例は、inworld「この世界」そのもの。
「この世界」は、一私企業に過ぎないリンデンの幻想の産物であり、その夢が飽きられたとき、そこに蓄積された資産も消滅する、という世界観です。だから、ここで知的生産に励む者は愚かであり、遊びでしか関わろうとしない、食う気のない者こそが利口である、とする立場です。

私は、「この世界」が、outworld/外界にまで認知され始めたとき、はっきりしてくる住民間の対立を予感します。

対立する一方は、
「この世界」から身分を打ち立て、社会評価を把み、地位と収入を「外界」まで拡張しようとする、主に若い人たちです。
そのような人の中にも、戦略的に・あるいは斜に構えたポーズとして、「遊びでやっているだけだから」と言うものの、実は時代の前髪を見張っているでしょう。

対立する他方は、
既に「外界」で地位や仕事を築き上げ、時代の波に乗り遅れないために、後から来た人たちです。
彼らは、二言目には「リアルではXXX家として」と言います。彼らは、既に築いた社会身分の引き立て役として、先住民を利用し、先生として立ち回ろうとするでしょう。

これは、開拓者としての実績を認めさせようとする側と、彼ら先住民を引き立て役として利用しようとする既存外界勢力の、宿命的な対立だと思います。
Posted by comet/コメット at 2008年06月26日 17:55
>cometさん
なるほど、cometさんの言われる「消耗品」という表現と、「この世界で生存する」という意味がだんだんと分かってまいりました^^
inworldで身分を確立しようとする者と、outworldですでに確立しているが、inworldでも「それを利用して」手っ取り早く確立しようとする者。

その立場によってinworldでの活動の考え方が違ってくることは、理解できました^^
そしてこのことが、価格決定にも大きな影響を与えているわけですね。
Posted by suenosueno at 2008年06月27日 19:21